畳の原状回復には注意が必要

賃借人がアパートやマンションなどを退去する際、住戸に損傷があった場合はこれを回復し、入居前の状態に戻す必要があります。

通常は賃借人が工事費用を負担することになるこの原状回復と呼ばれる行為において、しばしば問題となるのが畳の取扱いです。というのも、損傷の程度によって原状回復の方法が分かれているからです。畳の原状回復には通常、裏返し・表替え・新調という3つの手法があります。このうち裏返しは文字通り畳を裏返すだけの作業で、未使用状態にある反対側の表面を上にして再利用します。

一方、表替えは表面に張られているイグサの部分を剥がし、新しいものに張り替えます。そして最後の新調では、これまで使用されていた畳を廃棄してまったく新しい製品を使用することになります。工事に要する費用は、どの手法を用いるかによって異なります。裏返すだけなら1枚につき3千円程度で済みますが、新調するとなると1枚当たり1万円を超えるのが普通です。

こうしたことから、賃借人は退去時に家主が室内点検を行う際はその場に立会い、畳の損傷がどの程度であるのか、どの工事手法を用いるのが妥当かについてしっかり確認しておくことが肝心です。この作業をしないと、後で想定外の費用を請求されることになったりするので注意が必要です。また、日焼けなどの経年変化についてはそもそも賃借人には回復の責任がないのが原則なので、その分まで工事費を請求されないようチェックする必要があります。

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